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近江八幡 2017 [日本の町散歩(近畿)]

近江八幡もまた悠揚たる町である。琵琶湖のほとりに位置する戦国期以来の城下町は、長浜のような今ふうの町おこしからはやや縁遠いが、大坂や江戸で活躍した近江商人を数多く輩出してきた町のひとつであり、歴史的に潤沢な資金の還流があったのだろう、十分に拡張、近代化された都市的風貌を備えている。そんな中、築城とともに引かれた琵琶湖からの水路と条理制の古い街並みが、今も静かなたたずまいを昔のままに残しているのが素晴らしい。また、建築家W.M.ヴォーリズが愛し、その活動拠点としたのもこの街であり、その遺産である数々の洋風建築やメンソレータムで有名な近江兄弟社(ヴォーリズが設立)も見所のひとつだし、新しいところでは今や全国に熱烈なファンを持つ菓子会社「たねや」「クラブハリエ」を生んだ町としての魅力もある。
こうした歴史の積み重ねが、町に独特の空気の余裕を生んでいる。それは時流に左右されず、長期的視野に立った調和や合理性を重んずるという、地道で飾らない真の商業精神のひとつの結晶ではないかと思われる。

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