日野 2018 [日本の町散歩(近畿)]
日野もまた近江商人のふるさととなった町のひとつ。「日野の千両店(せんりょうだな)」と言われる通り、ここの人々はとりわけ日本各地に多店舗展開し、流通網を作り上げる術に長けていたと言われる。土地の恵を生かした漢方医薬と木工品(椀)を二大看板に、全国を股にかけて渡り歩いた日野商人たちの故郷は、いまは鈴鹿山麓の里山のただ中にある、ちいさな町に過ぎない。
しかしこの町の家並みが持つ、まれに見る品の良さはどうだろう。質素倹約を重んじた近江商人であるから、決して華美な家並みでないのは分かるが、それだけではない。日野の町を歩けば、近江八幡や五個荘とも違う、教養や文化的な豊かさを内に秘めた、ゆとりのようなものが感じられるのである。その雰囲気はどことなく、信州の小布施を思い出させる。
そういえば日野もまた、平成の大合併の風潮の中で、誇り高く独立を守っている数少ない町のひとつなのである。
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しかしこの町の家並みが持つ、まれに見る品の良さはどうだろう。質素倹約を重んじた近江商人であるから、決して華美な家並みでないのは分かるが、それだけではない。日野の町を歩けば、近江八幡や五個荘とも違う、教養や文化的な豊かさを内に秘めた、ゆとりのようなものが感じられるのである。その雰囲気はどことなく、信州の小布施を思い出させる。
そういえば日野もまた、平成の大合併の風潮の中で、誇り高く独立を守っている数少ない町のひとつなのである。
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撮影:2018年10月
2018-11-27 17:53
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