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下津井 2012 [日本の町散歩(中国・四国)]

下津井は、歴史ある瀬戸内の港町である。古代奈良時代からすでに風待ちの湊として賑わっていたらしい。江戸時代以降は、四国への船が発着する玄関口でもあったし、北前船の中継地に指定され、問屋や遊郭等が並び町はますます賑わったらしい。明治以降も、下津井の重要性は変わらなかった。この下津井から四国の丸亀へ向かうフェリーは重宝され、その連絡のために、岡山方面からこの下津井へ、鉄道も敷かれた。

いま、この歴史ある下津井の町を歩く人は、ごくわずかである。長い歴史を持った丸亀航路は消え、岡山方面とを結んでいた下津井電鉄も、とっくの昔に廃線となった。町は、往時の街並みそのままに、瀬戸内の明るい日差しに照らされ、うつうつと眠るように今もそこに横たわっている。


真上を、瀬戸大橋を渡るトラックやJR瀬戸大橋線の快速電車が、ひっきりなしに通ってゆく。


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下津井地区


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武蔵野(3) 2011-12 [日本の町散歩(関東)]

2010年、私は都心にほど近い豊島区の椎名町駅周辺に引っ越しをした。
新居の周辺は、もちろん完全な市街地であり、畑もなければ並木もなく、
武蔵野の野の風景を見ることはできない。
かわりに、商店街や、古びたアパートや、小さな公園があるばかりだ。

しかし、もとはここも武蔵野のただなかであっただろう。
人々の顔つきの穏やかさ、街にたゆたう、どこか緩やかな空気に、
その片鱗を感じることができる。
だからなのか、私の武蔵野探訪は、その後も止むことがなかった。

2011年から2012年は、狭山丘陵と呼ばれる地域を歩いたり、三芳町などの畑地をめぐったりした。

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東大和市蔵敷
2011年3月

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小川町 2010 [日本の町散歩(関東)]

東武東上線、池袋駅。成増や志木など近郊止まりの普通電車や準急電車に交じって、遠くへゆく急行電車が20分おきに発着する。その行き先は、「小川町」とある。
小川町、おがわまち・・・ 急行電車の終着駅となっているその町は、どんなところなのだろう。終点であっても、小川「町」というからには、田舎ではなさそうだ。その響きの奥ゆかしさとも相まって、なかなかに興を誘う。
調べてみると、そこは外秩父の山に囲まれた盆地で、秩父往還沿いに古くから開けた商業の町であり、伝統工芸の和紙や日本酒を名産とする豊かな里でもあるようだ。

まだ肌寒い3月のある日、気の赴くままに急行電車に乗って小川町を目指した。
埼玉県比企郡小川町・・・ そうは言ってもそこは東京にほど近い、武蔵の国の「小京都」の散策記である。


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小川町の市街地

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