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高遠 2010/2015 [日本の町散歩(中部)]

天竜川流域に沿って南北約60キロにわたり刻まれた伊那谷の、北のどんづまり。南信州の山々に抱かれた小さな城下町が、高遠(たかとお)である。戦国時代には武田対織田の激しい攻防戦の舞台ともなったその城跡の丘に、いまは春になると1500本の可憐な桜が咲き乱れる。これ見よがしなソメイヨシノがあまり好きではない向きにも、小ぶりでほのかに色づいた高遠の桜は、愛らしく映るのではないか。最近では全国区の知名度となった高遠の桜は、その名も「タカトオ・コヒガンザクラ」という固有種。今は盛りと多くの花見客で賑わう城跡の丘だけでなく、高遠の城下町や近隣の里山のそこここで、その晴れ姿を目にすることができる。

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伊那市からのJRバスは、高遠の街の中心部にあるバスターミナル(高遠駅)に着く。
城下町はバスターミナルの東側(城跡の丘の方面)に広がっているが、西側にも少し家並みがあり、諸町地区と呼ばれる。井戸を利用した共同洗い場等のある古い道筋が魅力的だ。

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清冽な清水湧き出る共同洗い場。


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古くからの街道筋のような道筋。


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バスターミナルのすぐ北側に、高遠の総鎮守とも言うべき鉾持神社がある。

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鳥居の向こうに桜が続く


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鉾持神社の本殿へ向かって石段を上がってゆくと、その中盤あたりから右へ入れる小さな道筋がある。その道筋をたどってゆくと、高遠の街の北に位置する丘の中腹に出ることができる。この小径の散策は、案外と観光客にも知られていないが、とてもお勧めである。

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北斜面から眺めた高遠の街。
左手に桜に包まれた城址公園が見える。


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西方面を見ると南アルプスの美しい姿が。


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斜面の中腹をうねりながら、東西に辿る小径。


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小径の脇には小川が流れている。


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再び、振り返って西を望む。


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建福寺を見下ろす。
なお、この小径へは、建福寺の裏手より直接徒歩で上がってゆくこともできる。


建福寺境内にて

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境内から東へ抜ける

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市街地を歩く

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ここはメインストリートの本町筋の一本北側になり、新町と呼ばれる。


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かつて町屋が並んでいた町筋であろうが
いまは建て替えが進み何の変哲もない裏道である。時折バスが通る。


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新町の東のはずれから、北方面へ歩いてゆく。

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北斜面へ緩やかに上る路地。


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満光寺近くで、青い屋根瓦の素敵なお宅を発見。


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満光寺への道。


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満光寺境内にて

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北の町はずれ

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さて、いよいよ高遠城址公園に足を踏み入れる

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かつての掘割(外堀)の跡と思われる窪地に、コヒガンザクラが咲き乱れる


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城址公園の中心に建てられた高遠閣。遠くからでもよく目立つ。


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内堀跡に架けられた桜雲橋。


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本丸跡からは西側の眺望が良い。


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本丸跡に建つ太鼓やぐら。


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タカトオコヒガンザクラ・・・・

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だが、この日本有数の桜の公園には残念なことに、大きな問題点もある。
それは、桜満開のこの時期、この丘の上まで、まがりくねった細い坂道を、大型バスや自家用車がえんえんと、数珠つなぎになって上ってくることである。駐車場には限りがあるので、当然渋滞となり、この丘は排ガスにも包まれることとなる。徒歩で丘を上ってくる良識ある人々にとって、この自動車の車列は不快であり、それ以上に危険である。歴史ある城跡の丘を、なぜこのような形で汚染し、情緒を乱すのか。日本有数の観光地とあり外国人の旅行者も増えているようだが、こうしたことでは誠に恥ずかしい。車のまま上ってくるドライバーもドライバーだが、それを規制しない行政も行政である。やむを得ない場合を除いて、自家用車や観光バスはすべからく入山を規制すべきである。

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なお、毎年あまりに多くの花見客が自家用車でこの小さな町に詰めかけるため、地元では城址公園内のみならず周辺のあちこちに多数の駐車場を設けてさばいているが、それでも城址公園を目指す車で町を中心に10キロ四方の道路が大渋滞するのは有名な話だ。

多くの人が電車やバスを使わず、図体ばかりでかい自家用車で観光地にやってくるため、カラの車を停めておくだけのために町のあちこちに広大なスペースを割かなければならないし、交通整理のために膨大な人員とコストが必要になる。いつ終わるともしれぬ渋滞で多くの化石燃料を浪費し、大切なはずの家族ひとりひとりの時間までダラダラと無駄にする。そのくせ、目的の場所だけを見てそそくさと帰ってしまうため、町はちっとも潤わないし、排気ガスで空はかすむ一方だ。

こうした人々が電車やバスを使って自分の足でやってきてくれたら、無駄なスペースも要らず、もっともっと効率的に事が運ぶだろうと思う。人は等身大で町を思うがままに練り歩き、苦労しながらも城跡への道を楽しみ、そこここで買い物をし、そして、ただ桜を見たというだけでなく、高遠というその町に愛着を持つようになるだろう。そうすれば、当然ながら町はもっと賑やかに、そして旅はもっと楽しくなるに違いないと思う。
だが、今はまだそんな風は吹かない。人も町も、大いなる無駄を当たり前のように生み出し続け、知らず知らずのうちに、大切な何かをすり減らしている。

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城跡の東側は、城下町とは逆であるが、山裾に沿った落ち着いた家並みとなっている。かつて家臣たちが居住した地区なのではないかと思われる。
城址公園の桜だけ見てそそくさと帰ってしまう人々は論外として、高遠の街歩きを楽しむ人でも、この東側の地区はあまり知られていない。山裾には西龍寺、桂泉院、峰山寺といったやや古風な趣きの寺院が点在し、穴場の散策コースである。

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桂泉院入り口にて。


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桂泉院境内から西方(城址公園、高遠市街方面)を望む。


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城下町のほうへもどる。

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城山への徒歩の抜け道。向こうの山の中腹に蓮華寺が見える。


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高砂橋から高遠本町方面を望む。


城山のたもとの高砂地区から、満光寺、建福寺方向へ、市街周辺の路地をぐるりと歩く。

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満光寺の東脇へとのぼってゆくこの路地は、日が曇っていても趣深い。


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満光寺脇の小径。


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メインストリート、本町通り沿いの建物は、新しく建て替えられた建物が多いが
どれも伝統的なデザインを踏襲しており、街並みの一体感がある。


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高遠のバスターミナル、「高遠駅」


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高遠のバスターミナルは、地元では「高遠駅」と呼ばれ、案内板やパンフレット等にもそのように記されているし、。観光客の中には、鉄道の駅があるものと勘違いする人も多いようだが、駅と呼ぶのは決して伊達ではなく、発着するのはJRバス。国鉄時代は鉄道の支線とほぼ同等の扱いで、鉄道との通し切符も販売されていたそうだ。建物もどことなく鉄道駅の風情を感じさせるものになっているように思う。

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さて、今度は本町通りの南側を歩いてみる。

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市街の南を流れる三峰川(みぶがわ)に沿ったこの小径もいい。


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また建福寺へやってきた。

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本町にて。

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高遠の地酒といえばこの「仙醸」。


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最後に、混みあう桜の時期、自家用車を使わずに高遠の街、城址公園へ向かう良識ある人々のため、公共交通機関を使ったアクセス方法の裏ワザをお知らせしたいと思う。

さて、自家用車を使わずに高遠へ行く場合、そのルートは主に二つである。

1)JR飯田線・伊那市駅からJRバス 片道520円
2)JR中央本線・茅野駅からJRバス(ただしこれは桜の時期だけの臨時ルートである) 片道1390円

しかし、上記1)2)とも、本数が少ない。
メインルートは1)であるが、平日は13往復あるものの、週末は7往復しかなく、桜のトップシーズンの週末でさえ、増便しないのである。いかにJRバスにやる気がないかという証左である。
しかも、走行ルートが伊那市から高遠までの最もオーソドックスな道筋、国道361号をそのまま辿り、迂回等しないため、自家用車の渋滞に巻き込まれ、通常20分強のコースが2~3時間かかってしまう。こんなバスだから、公共交通の優位性が全く生かされず、人が自家用車に流れてしまう。JRバスの無策ぶりにもあきれるが、国の施策が行き届いていないという面も大きい。 
2)については東京方面からだと「スーパーあずさ」に接続して便利だが、4往復程度しかない。運航時期は、桜の時期を予測してあらかじめ決められるが、実際の開花がそのスケジュールからずれても、最初に決めたスケジュールでしか走らないという、トホホなバスである。第一、峠越えをするからか、高い。

そこで、お知らせしたいのが、以下の裏ワザである。

3)伊那市駅→(循環バス)→伊那市役所→シャトルバス→高遠(白山橋)
さて、最近、高遠を所轄する伊那市では、桜祭りの期間中だけであるが、伊那市役所から高遠までのシャトルバスの運行を始め、市役所の広大な駐車場を開放する試みを始めた。「車は市役所に置いて、便利なシャトルバスでスムーズに高遠まで移動を」と呼びかけているとおり、運賃は往復で100円、そして何より運行本数はほぼ10分置きである。しかも、路線バスではないため、渋滞の少ない裏道を選んで通るので、比較的スムーズに到着できる。
そして、公共交通機関で伊那市駅や伊那バスターミナルに着いた場合も、伊那市街を循環する「いーなちゃんバス」に乗れば伊那市役所まで簡単に行くことができるのである。
伊那市街を循環する「いーなちゃんバス」は、20分置きに運行されており、料金は150円である。
シャトルバス代金と合わせても、はっきりいってJRバスに乗るよりもずっと安い。
やや難があるとすれば、高遠の到着地点が白山橋という、城址公園の裏側の場所となり、高遠市街ではないことだが、これとて、祭り期間中、高遠市街や城址公園あたりを20分間隔で循環する臨時バスに乗れば市街へのアクセスも問題なくクリアできる。













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