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冬の飯山 2012/13 [日本の町散歩(中部)]

飯山へは、飯山線の小さなディーゼル列車に乗ってゆく。線路は単線でか細く、曲がりくねっていて列車の歩みは、たどたどしく遅い。
長野市内では、街はうっすら雪化粧といった程度だったのに、立ヶ花、上今井、替佐(かえさ)、蓮(はちす)と、趣深い駅をひとつひとつ過ぎるたびに、雪はどんどん深くなっていく。暖房の効いた列車の窓はみるみるうちに曇ってしまったが、ふと指でなぞって窓の外を見てみると、いまや軒をうずめるような深い雪である。
こうした日の列車は、ことに気持ちがいい。車内はぽかぽかとして、乗客はみんな上気した顔つきで眼を閉じて、列車は音もなくゆるやかに右へ左へのローリングを繰り返している。

長野駅から50分ほどで、小さな飯山の駅に到着。乗客のほとんどがここで降りた。

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早朝の愛宕町


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◎夜明け前、旧飯山街道沿いを歩く

私の宿は、JR飯山線北飯山駅からほど近い場所にある、格安のビジネスホテルであった。
このあたりは飯山の中心市街地から少し離れているが、仏壇店の集まる雁木通りにも近く、付近に寺社の点在する旧飯山街道に沿って信濃平方面へ歩くと、ほんの所々ではあるが昔ながらの商店や雁木が残っていたりして、かつての賑わった飯山の面影が感じられ興味深い。

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道路の両サイドを見ると、雁木を備えている商店が所々にある。
もとはこの通りも雁木が連続する商店街だったのかどうか。


いまさらではあるが、雁木とは、雪国の商店街などで見られる雪よけの屋根のことである。商店の軒先などに設けられ、商店街になると、それらが連続して一種のアーケードの役割を果たすようになり、道行く人々はその下を歩く。新潟や長野北部の豪雪地帯ではよく目にする光景であった。しかし現在、中心市街地の空洞化で商店や建物が歯抜けのように取り壊され、かつてのように連続した雁木のあるところは少なくなっている。

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夜の明ける前から、黙々と雪かきをする人がいる。


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眼を覚ますとまだ、夜明け前だった。暗がりのうちに時計を確認すると、4時半である。このあたりの日の出まではまだかなりの時間が必要だが、しかし窓の外はなんだか明るい気がする。窓のそばに寄ってみると、外から何か粉のようなものが次々に窓に降りかかっているのが分かる。怖いものみたさに窓を少し開けてみると、いつの間にか外は降りしきる牡丹雪であった。

飯山に着いたのは昨晩。豪雪の町と聞いてきたものの、道端に雪はわずかで拍子抜けしたものだった。だが、いまや雪は夜の飯山をうずめんばかりに降り続いている。いつから降り始めたのかは分からないが、たった一晩でこれほど町の表情を変えてしまうとは、やはり飯山は雪の町なのであろう。

私はそれまでの眠気もどこへやら、防寒具をしっかり身にまとうと、雪の中まだ眠っている町へと繰り出した。


◎愛宕町仏壇通り(雁木通り)

この通りは300メートルほどと短いが、寺町、飯山を象徴するかのように、昔から仏壇・仏具屋が軒を連ねる。そして、昔ながらの連続した雁木が、道路の両サイドに昔のままに残っている場所でもある。

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◎高橋まゆみ人形館にて

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◎愛宕町仏壇通り(雁木通り)の夜明け

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この通りは、旧飯山街道にもあたる通りで、日ごろから交通量も多い。そのため、道路のすぐ下には温水を活用した融雪パイプが通っており、そのおかげで今は道路上に雪が降り積もることは少ないという。しかし、未明からのドカ雪にはさすがの融雪パイプも追いつかなかったと見える。

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◎早朝の本町通り

本町通りは、飯山の中心市街地を貫く目抜き通り。ご多分にもれずここもシャッターを閉めてしまった店も多いが、老舗のホテル、旅館、喫茶店やおもちゃ屋など現役店舗も頑張っている。

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◎飯山駅

小さな飯山駅の風情も捨てがたい。寺院仏閣ふうのファサードを持つ昔ながらのこの駅舎は、北陸新幹線井飯山駅の開業に伴い、2014年には取り壊しになるそうだ。

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ようやく雪がやみ、雲の切れ間から朝日が差すようになってきた。

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飯山駅前


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◎朝の本町かいわい

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表通りを一本入ると、大勢の人が朝から雪かきを行っていた。
雪国の人々の苦労は、想像するに余りある。


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街路の至る所に温水の出るスプリンクラーが設置されていることもあり
路面は融雪が進む


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◎信濃平
信濃平は飯山市街よりさらに北へ5キロ程度のところにある豊かな田園地帯であり、集落もある。飯山市街に輪をかけた雪の深さだが、近頃冬には雪原にかまくらが造られて、その中で鍋料理などの飲食ができるようになっており観光客にも人気という。

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◎午後の飯山市街

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飯山駅に列車が到着


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飯山駅の小さな待合室にはストーブが焚かれ、キオスクもある。


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飯山は、お寺が多く「信州の小京都」と呼ばれることもあるが、寺社は市街北東部の愛宕町に集中しており、市街地そのものの景観は一見、別段これといった特徴がない印象を受ける。冬の飯山はとくに、厳しい風声にただ耐えるだけで精いっぱい、その重みに耐えかねて、古い建物は崩れていってしまい、町の景観を整えてゆく余裕などないのかもしれない。

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撮影:2013年2月(一部2012年2月)
本文:2013年11月







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nobou

雪に埋もれた飯山の様子、特にひと気の絶えた夜景の寂びしさは心に迫ってきますね。私も飯山の風景に惹かれて度々訪れている者ですが、雪の季節に再び訪れてみたいと思う素敵な写真を見せて頂きました。
by nobou (2015-11-15 20:07) 

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