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高野山 2006-2007 [日本の町散歩(近畿)]

高野山は、言うまでもなく地上1000メートルの山岳に、弘法大師空海が開いた真言密教の聖地であり道場である。仏教の聖地というと何やら静謐な閉ざされた空間をイメージしがちだが、実際に高野山を訪ねてみると、その町の大きさに驚かされる。

寺院の数は117にもおよび、街には商店、カフェはもちろん、大学まである。高層ビルまではさすがにないが、山深い地にこのような宗教都市が出現するのは実に面白い。実は高野山という名前の山はなく、ここは地形上は紀伊山地の峰々に囲まれてできた小さな盆地。8つの峰々に囲まれていることから、『蓮の花が開いたような』と形容され、仏教上の聖地としてはこれ以上ない地形といえる。平安時代の昔に、そこまで調べぬいてこの地を選んだ空海の慧眼には恐れ入るばかりである。

そんな高野山も、私のように関西で生まれ育った人間には馴染み深い地。多くの方に、小さい頃、夏の合宿とか、林間学校という名のもと、ここに預けられた記憶があるのではないか。親元を離れ、宿坊で座禅を組み、早朝には奥の院をジョギングし。。
小学生だった当時の私にも、その街を包み込む独特の山の冷気(霊気)は、どこか深閑として、心身をしゃんとさせられたものである。

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朝の高野山の町
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高野山のハイライトは、弘法大師空海の御廟である奥の院の参拝である。山内から歩いてもよいが、バスに乗るならば、間違っても終点「奥の院前」まで乗って行ってはいけない。少し前の「一の橋口」または「奥の院口」で降り、ここから杉木立の中をひっそりと続いてゆく2キロの参道を歩くのである。

私にとっては、学生のころ毎朝ジョギングをさせられたこの参道歩きこそが、高野山の最大の見どころである。
右に左に有名な歴史上の人物の苔むした墓を見ながら、ゆっくりとあるく30分の道のりは、それまでの日々で心にまとわりついた些事を静かに洗い流し、自らを浄化してくれる。昼なおうっそうと暗いこの道は、畏れとともにしかし、そこはかとない安らぎを歩く者に与えてくれる。参道の奥にある御廟への橋を渡る頃には、ただ子供のころのように無心となっているのだ。

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奥の院の御廟のそばに、無縁仏が寄せ集められている場所がある。
戦国武将たちが、競って作らせた大きな石塔も悪くないが、
一体一体に市井の人々の祈りが込められた小さな小さな仏様たち。
いまは、みんなかわいい前掛けをしている。わたしは、ひときわここが好きである。



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壇上伽藍の夕暮れ



撮影:2006年11月、2007年8月
本文:2013年4月




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